賃貸マンションの管理会社について
賃貸マンションの管理会社について
賃貸マンションを借りるときは、必ず管理会社のお世話になりますが、この管理会社というものについて、勘違いしやすい問題があるので、その点について確認しておきましょう。
その勘違いとは、管理会社を仲介会社と同じだと思ってしまうことです。
これは残念ながら大きな誤解だといわなければなりません。
なぜなら、賃貸マンションを管理する会社と、それを契約者と貸主の間に入って仲介する会社とは、それぞれ役割が違うからです。
管理会社と仲介会社がたまたま同じになることもありますが、違うこともあるのでこの点を注意しておきましょう。
まず物件を管理する会社というのは、マンションなど物件の所有者から物件の管理を委託された会社のことで、こちらは入居者と直接契約を行ったり、要望を聞いたり、相談に乗ったりします。
また、入居者が快適に暮らせるよう修繕や清掃を手配したり、防犯システムを構築したりもします。
文字通り物件を管理しているのがこの会社であり、その役割の点で仲介会社とは異なります。
一方、仲介会社とは、入居者希望者と家主の間に入って、両社を結び合わせる役割を果たす会社のことです。
通常、物件の所有者は貸したい物件を自分で宣伝することができないので、それを仲介会社に依頼して入居希望者を募ってもらっています。
そして入居者は条件のいい物件が密かたら、仲介業者に連絡をして家主と繋いでもらいます。
賃貸マンション契約にともなう火災保険
賃貸マンションでは、契約をするにあたって、かならず火災保険に加入することを求められますが、これはとりもなおさず入居の条件でもあります。
賃貸マンションでもしも火災が発生した場合ですが、建物そのものの被害については、大家のほうで火災保険に加入をしているため、入居者本人が故意に放火したなどの事情がないかぎりは、個別になんらかの負担が発生するということはないはずです。
しかし、その際に室内にあった家財が焼けて大きな被害をこうむってしまったとしても、家財と建物本体とは別であるため、大家のほうの保険では対応することが難しく、結果として泣き寝入りをせざるを得ない状況になってしまいます。
火災を起こした原因となる人物からの賠償についても、失火責任法とよばれる法律によって、特に重大な過失がないかぎりは免責となっているため、あまり期待はできないといえます。
また、入居者本人が自室で火災を起こしてしまった場合についても、退去時に原状回復の義務があることは契約書に明記されているとおりですので、保険に加入していなければ、責任を果たすことが難しくなります。
そのため、大家の保険とは別に、入居者のほうでも火災保険に加入することによって、こうしたトラブルから身を守ることができるようにしているわけです。
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2022/4/20 更新